不動産投資についての相談をお受けしていると、
「不動産投資は、誰に相談すれば良いのか(誰に相談すべきなのか)」
という質問を受ける事があります。
本来は、その方の状況を詳しくお聞きした上で回答すべきなのですが、そのような相談を受けた場合には、まず、以下のように回答するようにしています。
「不動産投資を誰に相談すれば良いか解らない状態なのであれば、まず、不動産投資に強いFPに相談してみてください(ただし、不動産業者ではないFPに限ります)」
不動産投資を相談する相手は、大きく分けて3つの分類に分けられると考えられます。
①不動産の売買に関する専門家(主に不動産業者)
②不動産に関わる法律や制度に関する専門家(弁護士、司法書士、税理士など)
③投資全般に関する専門家(主にFP)
それぞれ強みがありますので、本来、その方にあった専門家に相談すべきではあります。
ただ、①は、基本的に不動産業者に相談する事になりますので、どうしても、その業者で取引するように勧誘される事になります(自分の商売に繋がらない相手には、真剣に対応してくれない事も多いでしょう)。また、不動産業者の多くは、扱っている不動産については詳しいですが、不動産以外についての知識は十分ではない事が多いと言えます。この為、「不動産投資について十分な知識がない」といった段階の方には、なかなかお勧めし辛いのです。
②については、それぞれの専門家の専門領域が明確です。この為、その専門領域について詳しく相談したいのであれば、お勧めできます。ただ、その専門家の回答を理解する為には、「不動産投資全般について、ある程度の知識が必要となる」という事も多く、また、質問内容をかなり明確に絞ってから相談しないと、望んでいる結果が得られない事も多いようです。この為、①と同様に、「不動産投資について十分な知識がない」といった段階の方にはお勧めし辛いのです。
このような理由から、「不動産投資を誰に相談すれば良いか解らない」と悩んでいる段階の方には、まず、投資全般について詳しく、また、投資初心者からの相談に慣れている専門家(基本的には、中立の立場でアドバイスしてくれるFP)への相談をお勧めさせて頂いています。
FPであれば、不動産投資についての質問に対応してくれるのはもちろん、「その人に不動産投資が合っているのかどうか」といった所から相談にのってくれますので、そのような点でも安心です。
ただし、不動産投資に詳しくないFPもいますので、FPに相談される際には、不動産投資に詳しいFP(ただし、不動産業者ではないFP)に相談するようにはして下さい。
なお、相談相手がいらっしゃらない場合には、当センターの相談サービスの活用もご検討下さい。