ある程度、投資先の物件を絞り込んだ段階の方から、

「不動産業者から、物件や手続きなどについて説明をして貰っているが、どうも、不動産業者の説明が良く解らない(説明がピンと来ない、説明が十分に理解できない)」

という相談を受ける事があります。

 
そのような相談を受けた際に、まず、申し上げる事は、

「そのような状態で、投資を決める(投資手続きを続ける)のは止めた方が良いですよ」

という事です。

やはり、良く解らない状態で投資を決断し、そのまま手続きを進めるような事は止めるべきです。

ただ、難しいのは、「では、その物件(検討中の物件)に投資してはいけないのか」というと、そうとも限らない(その物件に投資する事自体は問題ないケースもある)という事なのです。

実は、「物件には問題がないが、業者の説明能力が低いだけ」という場合もあるからです。

そして、不動産投資の場合、「検討中の物件に投資する為には、その業者と取引するしかない」というケースが多くあります。

この為、その検討中の物件に投資したい場合には、「その業者の説明能力が低い事には目をつぶらざるを得ない」という事もあります。

とはいえ、十分に理解できていない状態で投資をするべきではありません。

リスクについて十分に理解できていない可能性もありますし、自分の投資スタンスと合っているかどうかの判断が十分にできていない可能性もあるからです。

何らかの方法で、必要な情報を確認した上で、投資についての検討を進める事をお勧めします。

状況を改善する為の方法としては、例えば、業者の側に、「様々な資料を書面で出してもらう」といった方法で、業者側の説明能力不足を補える場合もあります。

解りづらい書面しか出てこない事もありますが、専門知識がある人間が見れば、それで十分に対応できる(その投資家が知りたい事が解る)事も少なくありません。

どちらにせよ、悩まれている状態で、そのまま検討を続ける事は難しいと思いますので、そのような場合には、詳しい人間に相談される事をお勧めします。

相談相手がいらっしゃらない場合には、当センターへの相談もご検討下さい。