不動産投資をお考えの方から、

「頭金なしでの購入は止めた方が良いのか」

という相談を頂く事があります。

 
このような相談を頂いた場合には、その質問の意図するところ(正確な意味)を注意してお聞きした上でないと回答できません。

といいますのは、まず、「頭金」という言葉が指す言葉の意味が、相談者によって様々だからです。

「通常は○%くらいの頭金を支払って、他はローンとするものだと思うが、その頭金をほとんど払わないでローンで済ませても良いものだろうか」

といった「ローンでまかなう金額割合」についての相談の場合もあれば、

「購入時の諸費用を支払うお金すらないので、全てを借入で対応しようと思っているが、大丈夫だろうか」

といった「投資資金が全くない」という相談の場合もあるからです。

ちなみに、手付金の額についての相談の場合もありますが、今日は、それは除外させて頂きます。

その上で、まず、申し上げられる事としては、「諸費用すら支払うお金がないのであれば、その不動産投資は止めた方が良い」という事でしょうか。

不動産投資の場合には、投資後にも一定の資金負担が発生するとお考え頂いた方が良いので、もし、諸費用すら支払えないのであれば、それらの費用負担に耐えられない可能性があるからです。

もちろん、そういった費用については支払える目処があるが、諸費用だけは支払えない、といった事が明確に分析できているのであれば問題ないとはいえますが、それでも、そこまでギリギリの状態での投資はお勧めはできない事がほとんどです。

なお、前者の場合はケースバイケースです。

その投資の為に借りる資金の返済の目処がしっかりとあるのであれば、「どの程度の資金を借りるか」という事については、投資判断の一環として検討すべきものだからです。

全体の資産や負債についての構成、今後の資金計画、ローン条件などを踏まえて検討されればよろしいかと思います。

第三者の意見が必要であれば、当センターの相談サービスの活用もご検討下さい。