具体的に投資用不動産を選ばれている方から、

「大規模修繕の予定がある物件は止めた方が良いのか」

という相談を頂く事があります。

 
このような相談を頂いた場合には、「大規模修繕の予定については、あまり気にされなくても良いのではないか」という意見を申し上げる事が多いです。

この件については、相談を受ける人間によって、意見が多少分かれる所ではあると思います。

区分所有の投資用物件において、確かに、「大規模修繕」というのは大きなイベントではあるからです。

入居者が入りづらくなったり、今の入居者が出ていったりするケースもあります。

また、その前後で投資の前提が変更となるようなイベントが発生する事もあるでしょう。

ですから、仮に、「近いうちに売却する予定の物件が大規模修繕を予定するようだ」と解った場合には、その話が本格化する前に売却してしまう、といった判断は悪くないかもしれません。

また、「大規模修繕が終わったばかりの物件に投資した方が安全だ」といった意見も間違いではないように思います。

しかし、区分所有物件にお住まいの方は良くご存じだと思いますが、大規模修繕は意外と短いスパン(間隔)で発生します。

実際に、どのくらいのスパンで大規模修繕を実施するかは、その物件にもよりますが、前回の大規模修繕から10年程度で検討が始まる事は少なくありません(むしろ、その方が健全です)。

ですから、ある程度の期間、物件を持ち続けるのであれば、結局は保有期間中に大規模修繕とは付き合う事になります。

そして、大規模修繕をしっかり行う、という事は、その投資先の価値が守られる、という事でもあります(大規模修繕を長期間避けている物件は、当然、何か起きる可能性がありますので危険です)。

今、大規模修繕の予定があるという事は、少なくとも、今は、その為の活動がしっかりと行われている、という事にもなります。

これらの事を総合的に考えますと、ある程度、長期的に保有される予定で物件をお探しなのであれば、あまり気にされなくても良いのではないか、という意見になる事が多いのです。

相談したい事がある方は、当センターの相談サービスの活用もご検討下さい。